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本とか映画とかゲームとかの感想をだらだら掲載予定
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Posted by - 2025.04.27,Sun
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Posted by ぢゅん - 2010.09.26,Sun
実は坂口安吾は初めて読んだ。
他の作品はどうなのか知らないけど、普通は漢字で書くところをわざわざカタカナにしてる部分が多くて読みづらい。四字熟語の後半だけカタカナとか意味わからん。
以下、ネタバレではないと思うけど、今後読む予定があって一切ヒント知りたくない人は注意。

事件解決の糸口になった、探偵役の感じた「違和感」は該当のシーン読んでるときに自分もおかしいなと思った。てっきり小説としての出来不出来の問題なんだとばかり思ってたら、それ自体が伏線だったというオチで、謎解き部分を読むとああなるほどという感じ。
しかしそれが分かるまでは「説得力ない小説なんだな」という先入観のもとに読み進めたうえ、とにかく文体が読みづらく好みでなかったので、小説として楽しめたかというとそれほどでもないです。
濃い登場人物が多いので、うまいことキャスティングして映像化したら面白いんじゃないかなーとは思います。
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Posted by ぢゅん - 2010.09.23,Thu
数年前に出たトルストイの新訳版。
『イワン・イリイチの死』
大した仕事もないのに高給もらえる役人。妊娠出産を期に妻の機嫌を取るのが面倒になって仕事に逃げ込む男。自分だけは死なないと思ってる病人。
うわ~、なんかダメな意味で普遍的。人間っていつの時代もそんなもんなのね~と醒めた気分で読み進めてたらラスト3ページで救いがあって良かった。
いい意味で普遍的な、誰にでも当てはまる話だなあというのが読み終えての感想。

『クロイツェル・ソナタ』
無実にしろそうでないにしろ、これ妻が悪いだろ。
比べるのも何だけど、江戸時代の日本なら手打ちにされて終わりじゃないの?としか思わなかった。
主人公の出張からの帰路が、なんて事のない描写なのに本当に楽しい旅に感じられたのが印象的。多分この後に待ち受ける結末が暗示されてるからかな。
Posted by ぢゅん - 2010.04.06,Tue
青池保子著。面白かった。
漫画制作の裏話も興味深かったけど、一番印象的だったのが著者の父親の思い出話。
宴会のあとで寿司折持ち帰って、家族がもう寝てるのにわざわざ起こして食べさせるってくだりがウチの父親そのまんまで笑った。昔はこういうオヤジが結構いたのか。
思わず側にいた母親に読んで聞かせたらやっぱり笑ってた。
修道士カドフェルについて一行だけでも記載があったのも嬉しかった。
Posted by ぢゅん - 2009.12.31,Thu
パトリシア・ハイスミスの短編集。
うち2つがカタツムリの話。よっぽど好きなんだなあと思ったら、解説に作者の趣味の一つがカタツムリ観察って書いてある。なるほど。
いや、むしろカタツムリ好きならこの本みたいな話はフツー書かないと思うんだけど。書いちゃう所がハイスミスなのか。
今まで読んだハイスミス作品が、主人公が死ぬか誰かを殺すかして終わるものだったので、この短編集も毎回最悪のパターンを覚悟しながら読んだ。
なので後味悪い筈のラストで「ああ良かった死ななくて」とホッとしてる自分がいたりして、なんか感覚がおかしくなってる気がする。
表紙の写真(カタツムリと瓶)も綺麗で良いですな。
Posted by ぢゅん - 2009.11.25,Wed
そういえばカポーティってまともに読んだことないなーと思って手に取った短編集。
前半は怪談スレスレの不条理話が多い。その中では夢を売る話(タイトル忘れた)が特に好き。
文体、特に情景描写が好みだったのでどれも途中までは面白く読めるんだけど「あれ?オチは?」な話ばかり続いて『無頭の鷹』『最後のドアを閉めて』あたりで飽きてきた。
後半の田舎町が舞台の話は若干不条理度ひかえめだけど『誕生日の子どもたち』とか普通そこで終わらないだろう!あと何行か続くだろう!と思った。
でもそこでぶった切られるのが却って良かったりするんだろうなー多分。
『感謝祭のお客』は映画にしたらいい話っぽくなるかも。
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